不安障害の主な種類
不安障害は、症状の現れ方や不安の対象によっていくつかのタイプに分けられます。
- 全般性不安障害:特に理由がなく、毎日いろんなことが心配でたまらない。不安で眠れない・集中できない。
- パニック障害:突然、激しい動悸や息苦しさが起こり、「このまま死ぬかもしれない」と感じる発作を繰り返す。
- 社交不安障害/社会不安障害:人前で話す・食事する・電話する場面で強い緊張や不安を感じる。人の視線が気になって外出しづらい。
- 強迫性障害:不安を打ち消すために、手洗いや確認行為を繰り返してしまう。頭から離れない考えに苦しむ。
- 分離不安障害:特定の人(親、配偶者など)と離れることに強い不安を感じ、外出や通勤ができなくなる。
不安障害の症状
不安障害の症状は、こころの不調と身体の不調が組み合わさって現れます。
- 心の症状
- ささいなことが気になって仕方ない
- 「また何か起こるのでは」と不安が止まらない
- 人前に出ると強く緊張する
- 心配事が頭から離れず集中できない
- いつも何かに追われているような感覚
- 安心できる時間がなく、疲れ切ってしまう
- 身体の症状
- 動悸、息苦しさ、胸の痛み
- 胃の不快感、吐き気、食欲低下
- 手足のしびれ、冷感、震え
- 多汗、顔のほてり、のどのつかえ
- めまい、ふらつき、睡眠障害
- 疲れがとれない、常に緊張している感覚
不安障害の治療法
不安障害は、専門的な治療によって改善が可能な病気です。
薬に頼らず改善するケースも多く、患者さんの状態に合わせて治療法を選んでいきます。
- 薬物療法:抗不安薬や抗うつ薬により、過剰な不安をコントロール、発作や不安の悪循環を防ぎ、安心感を取り戻す
- 精神療法:症状の理解と対処法を身につける
- 生活習慣の見直し:睡眠・食事・運動・休養を整える、ストレスを溜め込まず、リラックスできる時間を持つ、呼吸法・マインドフルネスなども不安軽減に有効
よくあるご相談
- いつも不安で疲れ果ててしまう
- 「何もないのに不安」でつらい
- 病院に行くほどじゃない…と思っていたけど限界かも
- 周囲に理解されず、話せる相手がいない
- 薬に頼りたくないが、このままでは生活できない
不安障害は「性格の問題」や「気の持ちよう」ではありません。
治療や支援で回復が見込める「こころの病気」です。
不安を抱えている自分を責めず、まずは安心して話せる場所へ、一歩踏み出してみませんか?
あなたの「安心できる日常」を取り戻すために
今感じている不安は、あなたのせいではありません。
心と体が疲れきっているサインかもしれません。
私たちは、あなたが「本来の自分らしさ」を取り戻せるよう、安心できるペースで、心に寄り添う診療を大切にしています。
不安を我慢せず、「つらい」と感じたときこそ、ご相談ください。