地下鉄バスセンター前駅・大通駅より徒歩1分の心療内科・精神科・睡眠外来 30年以上精神医療に従事してきた女性医師による診療

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双極性障害

双極性障害の2つの主な状態

  • 躁状態(そうじょうたい):気分が高揚しすぎて、活動的になりすぎたり、周囲が驚くような行動をとる状態です。
  • ハイテンションで話し続ける
  • 睡眠時間が短くても元気
  • お金を使いすぎる
  • 自分を過大評価する(「自分は天才だ」と思う)
  • 他人とのトラブルが増える

本人は「元気になった」と感じていることが多く、病気である自覚が持ちにくいのも特徴です。

  • うつ状態(うつじょうたい):気分が落ち込み、やる気がなくなったり、自分を責めてしまう時期です。
  • 気持ちが沈む、涙が出る
  • 何をしても楽しくない
  • 自分を責める、罪悪感が強い
  • 集中できない、仕事や家事が手につかない
  • 食欲や睡眠の異常

うつ状態は通常のうつ病とほとんど同じ症状を示すため、双極性障害と気づかれず、うつ病と診断されるケースも少なくありません。

双極性障害のタイプ

  • 双極I型障害
    重度の躁状態とうつ状態の両方を繰り返すタイプ。
    躁状態がはっきりと現れ、入院が必要なほど激しいこともあります。
  • 双極II型障害
    軽度の躁状態(軽躁:けいそう)とうつ状態を繰り返すタイプ。
    躁の症状は比較的軽いため、うつ病と誤診されやすいのが特徴です。

双極性障害の診断と治療

  • 診断
    診断は、症状の経過を詳しく把握することが重要です。
    特に「躁状態」のエピソードがあるかどうかが診断のカギとなるため、ご本人だけでなく、ご家族からの情報も参考にすることがあります。
  • 治療の基本方針
    治療の目標は、「気分の波を安定させ、再発を防ぐこと」です。
  • 薬物療法:気分安定薬(例:リチウム、バルプロ酸など)、抗精神病薬(必要に応じて使用)、抗うつ薬は慎重に使用(躁転のリスクがあるため)
  • 精神療法:症状の理解と対処法を身につける
  • 生活習慣の安定:規則正しい生活リズムの維持、睡眠・ストレス管理、再発の兆候に早く気づくための「セルフモニタリング」

このようなご相談が増えています

  • うつ病として治療していたが、気分の波が大きい
  • 急にテンションが上がって止まらなくなる
  • ハイになっていた反動でどん底のような気持ちになる
  • 周囲に「最近おかしいよ」と言われた
  • 精神的に不安定で人間関係に影響が出ている

こうしたお悩みは、双極性障害の兆候かもしれません。
ご本人が気づきにくい症状もあるため、違和感がある時点でのご相談が大切です。

双極性障害は「付き合い方」が大切な病気です

双極性障害は、完治を目指すというよりも、長くうまく付き合っていく病気です。
気分の波が起きても、大きな揺れにならないようにコントロールすることができます。

当クリニックでは、あなたの生活やお悩みに合わせた診療を行い、安心して治療を続けられるようサポートしています。
ひとりで悩まず、ぜひご相談ください。

「つらい」「くるしい」と感じているあなたへ

受診することは、弱さではなく、“自分を大切にする選択”です。
あなたのペースで、一緒に整えていけたら嬉しいです。

「迷っている」「一度話だけでも聞いてほしい」という方も、どうぞご遠慮なくご相談ください。
あなたが気持ちを軽くできる場所でありますように。

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